声優になれる確率はどれぐらい?声優になっても安心はできない?

映画「麦子さんと」では、堀北真希さんが演じる主人公小岩麦子が「声優」を目指すといったストーリーが軸となっています。1クールに放送されるアニメ作品が増えたこともあり、麦子と同様に声優を目指す人も増えました。今回は、声優になれる確率や声優なった後の生活について解説していきます。

声優になれる確率は5%以下

ここ数年、声優を目指す人が増えました。毎年約30万人以上の人が声優になることを目指して、専門学校に通ったり、オーディションを受けたりしています。しかし、その30万人の中から声優としてデビューできるのは「1万人」程度だとなります。
役名の有無に関係なく、名前のない役であっても声優としてデビューできるのは、「5%」以下だと言われています。さらに、声優を専業として活躍する、声優の仕事だけで食べていけるようになるのは、この1万人の中で「300人」程度と、かなり少なくなっています。
要するに、30万人にいる声優志望の人の中から声優として活躍できるようになるのは、たった「0.1%」になるということです。多くの人が憧れる声優という職業は、芸能人やアイドルと同じかなりの狭き門だと言えるでしょう。

声優になっただけでは安心できないってホント?

声優になれる確率:なった後の生活は安心できない?

狭き門を突破して、無事声優になることができたからといって安心ということはありません。
先程も解説した通り、声優としてデビューした1万人の中で声優の仕事だけで生活ができるのはたった300人程度です。実際に声優デビューをしてからもアルバイトなどで生活費を稼いでいるという新人声優さんがほとんどとなっています。

声優には「ランク」がある

有名な話かもしれませんが、声優のお仕事には「ランク」というものが存在します。
どれだけ演技が上手くても新人声優の間は、出演料は固定となっています。デビューしてから3年以内は「ジュニアランク」という最も低いランクに分類され、お給料はアニメ1話に出演して「15,000円」となります。声優としてアニメ出演1本あたりの出演料が増えるのは、デビューしてから3年以上経過してからとなります。

仕事自体が少ない

声優として活動する際は、基本的に「事務所」に所属します。現在はフリーとして活動しているベテラン声優さんもかつては事務所に所属していました。事務所に所属しているからといって固定でお給料が出ないのが声優です。声優は「個人事業主」となるので、仕事をした分しかお給料が発生しません。新人の間は、オーディションを受けることがあってもなかなか役をもらえないのが当たり前です。現在は数多くの有名作品に出演している人気声優さんでも新人の頃は年収が5万円や10万円程度だったと語っています。

声優として活躍するためには努力が必須

個性的な声や高い演技力があれば声優として食べていける。そう勘違いしている人も多いと言われています。残念ながら、声優業界はそんな甘い世界ではないようです。現在活躍してる声優さんの多くは、現在進行系でお芝居の練習や滑舌向上のトレーニングを行っています。声優として売れる、声優だけで暮らしていくには、長年努力を続けてきた先輩たちに追いつくことが求められます。また、毎年1万人近くデビューしている後輩声優にも負けることは許されません。演技力・滑舌・キャラクターへの理解度を常に高めていく努力ができるといった点も声優の素質の1つです。

まとめ

声優になれる確率は5%以下です。この数値は「どんな役でも」といった条件付きとなります。テレビやネットで見かける人気声優になれる可能性は、さらに低くなります。
声優はデビューしてからも売れるまではアルバイトや副業や他の人に負けない努力が続けることも求められるお仕事となっています。